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つなぐ想い vol.02

常務取締役 𠮷川 光次

吉川運輸株式会社
常務取締役

𠮷川 光次

10年先を見据えて

私が入社したのが1970年の大阪万博の年。当時は大阪と和歌山の2拠点しかなかったが、今では1都1道2府25県まで拡大できたことは、ひとえにこの会社が現場の力を信頼し、しっかりと未来を見据えて、果敢に前進してきたからだと思います。
 私自身、入社当初は経理を担当していましたが、自ら現場仕事を希望し、1996年には関東進出の第一歩となった千葉での新規開拓事業を任されました。その時、「この仕事を失敗したら、大阪には帰れない」という強い決心をもって挑んだことが昨日のことのように思い出されます。当時、一番苦労したことは、人を動かし、指導することの難しさです。自分が意図することをうまく伝えられないジレンマやリーダーシップを取る難しさは、きっと現場で働く多くの社員の方々が現在直面している悩みだと思います。その打開策を自分の経験をもって考えるに、まずは上に立つものが行動で示さなければ、誰もついてきてはくれないということです。当時を振り返れば、自分自身から進んでルートセールスもやれば、大型免許を取得してのドライバー業務も行うことで、社員のモチベーションを上げ、ここで働くことのやりがいを自分の働く姿勢で伝えていたように思います。その時に肝に命じていたのは、「人こそ宝」であるということ。社員一人一人の力がこの会社を支えてくれている。その気持ちは40年以上経った今でも変わることはありません。
 当社は今後もこれまで以上に前へ前へと進んでいきます。社員のみなさんには10年先にも必要とされる人材であるために、しっかりと目標意識を持ち、自分の限界を決めずに進化し続けてほしいと思います。私が考えるに、仕事とはつらいものです。けれど、どうせするなら、笑って楽しんで前に進もうではありませんか。つらいことでも前に進んでいけば、それは必ず自分の財産になるはずです。特に人間関係を築くことは、自分が成長するためには必要不可欠。一緒に働く人々、取引先のお客様が、5年先、10年先に強い絆となり、自分の可能性を広げてくれる糧となってくれますから。
 そのためには、技術力と指導力をしっかりと身につけ、チームワークを大切にする心を磨いてください。この仕事にはまだまだ光る石がたくさん転がっています。仕事を増やす、会社を大きくするチャンスはまだまだ無限大です。
 物流とは物を動かすことであり、つまりは日本の経済をも動かしています。その仕事に従事していることに常に誇りを持っていただきたい。そして、私たちを信頼してくださる企業が国内には数多に存在し、それらの企業と一緒に一時代を築いてきたという自信をもって、この仕事に挑んでいただきたいと思います。

代表取締役常務 西谷 敬三

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