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つなぐ想い

代表取締役常務 西谷 敬三

𠮷川運輸株式会社 大阪運輸株式会社
代表取締役常務

西谷 敬三

10年先を見据えて

 私ども吉川グループは、本年9月で創業104年を迎えます。
 その長い歴史の中で、約20年前より次世代へといかにしてこのバトンを渡すか、またつないで行くかを考えながら、1年1年の積み重ねと同じく10年を1世代と考え、10年先を見据えての企業経営を社長自らが指揮をとり、方針を進めて参りました。
 その想いを具現化したのが平成21年の創業100周年を機に、その100年後には誰も生きていないであろう時代にあえて、100年後に続く企業として、『次の100年へ』を打ち出して、バトンを渡す相手が見えない中でのこのバトンを、次世代へ渡していくという強い想いの中での方針でした。
 それを次世代がもっと具現化し、より意識できる様2年前の平成24年度のキーワードより、『10年先を見据えて』へと展開し、10年後の自分の立つ位置、例えますと20代の方であれば10年後の30代になった時に自分がどのような人間に、またポジションに成りたいか、また成るべきかを強く意識し日々を過ごす事により社員一人一人の自己啓発と次世代への教育を会社の根幹として運営されています。
 私たちが置かれている物流業界においてこの10年間は、得意先様の再編が激しい中で、私ども吉川グループは常に勝ち組として生き残って参りました。
 そのリードしてきた自負を持ちながら、新規事業獲得の際も、目先に捉われる事なく、この事業が次世代へとつながる大切な仕事と考え一つの柱となり取り組んで参りました。
 役員の立場として当然ではありますが、得意先様の顧客満足度と社内で働く皆さまが、やりがいと安心した生活が出来る企業づくりを第一に考え、見極めて取り組んでいます。
 私どもの会社には、得意先様へ営業を行う営業部たる部署は存在しません!
 営業は、社員一人一人が営業所で運営している「現場力」が唯一の顧客PRであり、それを評価して頂き、次の仕事へと繋がる事により事業が拡大して参りました。
 これこそ“つなぐ想い”の具現化であり、私どもと得意先様をつなぎ、仕事をつなぎ、次世代の“人財”へとつなぎ、バトンをゆだねるサプライチェーンであると確信しております。
 つなぐ想いには、言葉に表せない多くの想いが込められており、私どもの社員、そして新たに今年入社された120名の新入社員の皆様が、先輩・上司からつなぐ想いをバトンタッチされて、そして次の世代へのバトンを渡していく。
 社員の皆様が、10年先に立つべき位置とやりがいを意識して、今日一日、一年をどの様に過ごして、またしっかりと見据えて“つなぐ想い”この熱き想いを継承して頂く事を切に願っております。
 併せて、社員の皆様方とご家族のご健勝と益々のご発展を強く祈念申し上げます。

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